就労・留学のトラブル事例
在ベトナム日本国大使館が、
日本への就労や留学に関する注意喚起を行っており、
事業者とのトラブル事例をHPに掲載しています。 日本で働いたり留学したりするベトナムの若い方たちが増えているのは
生活の中でも実感するところかもしれません。
その中で、トラブルも増えています。
日本での就労や留学を希望する若者がトラブルに巻き込まれるのを防ぐため、
2018年6月からベトナム人と日本人の有志の法律家が
ハノイに相談窓口IEVJを設置しています。
このIEVJに報告された事業者との間のトラブルが、
在ベトナム日本国大使館のHPに掲載されています。
以下ベトナム日本国大使館HPより
1 在留資格認定証明書を取得できない。
・業者の仲介で日本企業に応募して,合格したと言われたが,
いくら待っても在留資格を得られない。
業者に確認しても「待ってください」という返事しかもらえない。
2 十分なサービスが受けられず信頼性がない。
・手数料を支払ったにも関わらず,適切なサービスを受けられない。
確認をしても,日本の出入国管理機関で
書類を確認しているため待ってくださいと言われるばかり。
本当に書類を日本に提出したか確認することもできない。
・業者から、契約すれば,
1,000万VNDの割引・3か月間の無料日本語学習の特典を付ける
と言われたが,実際にはなかった。
・ある業者は、日本の受入会社を見つけるため,
大学の学生にお金を払って
募集された実習生のふりをさせている。
・業者の名称を何度も変更している。
3 公的書類の偽造が行われている。
・合意を得ないまま,勝手に大学卒業証明書等を偽造し,
事実と異なる情報を各種書類に記入し,
日本の出入国管理機関に提出している。
・銀行の残高証明,家族の収入証明を偽造している。
・会社名や会社印を隠匿した領収書を発行している。
4 不適切な手数料を求められる。
・日本へ行くための試験に合格したければ,
業者スタッフに500USD~1,000USDを支払えば,
問題の解答を秘密で教えてもらえる。
・仲介者から,派遣業者への紹介料として,
11,500USDを求められたが,
派遣業者が通常請求する金額は,
7,000USD~7,500USDだった。
・日本に受入会社がないにもかかわらず,
候補者を募集し,
1人当たりデポジットとして3,000USD・
日本語学習の学費として2,000万ドンを支払わせている。
5 希望と異なる在留資格を紹介される
・大学の専門を生かして,留学生・実習生ではなく,
技術者として日本で勤務したい希望があったが,
ホテル・建物の掃除エンジニアという仕事で,
5年間の在留資格を得られるという案件を紹介された。
サービス料金として7,500USDが請求された。
・エンジニアで日本に行けると聞いていたが,
契約を締結する段階になって,
勝手に技能実習生のビザを申請させられた。
6 就労ではなく「観光ビザ」(15日間)で日本に派遣された。
・ある業者との間で,
日本での就労を紹介してもらう契約を結んだが,
手配されたのは「観光ビザ」だった。
来日してから騙されたことに気づき,
業者に連絡して質問したが,逃げられた。
日本で偽装留学や、技能実習生の失踪などが
問題となっていますが、
そもそも来日する前からの問題が根深そうです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください!
在留資格、ビザについてご不明な点がございましたら、
中国語が話せる行政書士大西祐子まで
【外国人の方】 日本での生活のお悩み、ご相談ください ◆ 就職・転職 ◆ 「高度専門職」の在留資格 ◆ 結婚・離婚 ◆ 帰化 など
【事業主のみなさま】 ◆ 外国人の雇用 ◆ 許認可申請
【個人のみなさま】 ◆ 会社設立・NPO法人設立 ◆ 遺言書の作成 ◆ 相続(遺産分割協議) ◆ 離婚(離婚協議書・公正証書) ◆ 車庫証明・登録変更
【同業者のみなさま】 ◆ 中国語の翻訳・通訳
メール・電話でのご相談は無料です。
行政書士事務所アシスト
大西 祐子