外国人の建設キャリアアップシステム
「建設キャリアアップシステム」が今年から導入されています。
■建設キャリアアップシステムとは
どの業界でも、少子高齢化や人材不足が叫ばれていますが、建設業も例外ではありません。
個々の技能者がお持ちの技能と経験に応じた適正な評価や処遇を受けられる環境を整備するためのシステムが「建設キャリアアップシステム」です。
建設業を支える優秀な担い手を確保・育成することが目的です。
建設業の技能者は、様々な事業者の現場で経験を積んでいくため、他の産業と違った問題があります。
たとえば・・・ ・個々の技能者の能力が統一的に評価されにくい ・現場管理や後進の指導など、一定の経験を積んだ技能者が果たしている役割や能力が処遇に反映されにくい
この問題を解決するために、技術者がICカードを持ち、そのカードに情報を蓄積しようというシステムが構築されたのです。
今年の1月から運用が始まっています。
■システムのポイント 1.技能者情報等を登録する ★登録事項 ①事業者情報 照合 所在地 建設業許可情報なd
②現場情報 現場名 工事の内容など
③技能者情報 本人情報 保有資格 社会保険加入状況など
2.カードの交付・現場での読み取り 技能者に上記の情報が入ったカードが交付され、現場に入る際に読み取ります。
3.システムによる就業履歴の蓄積 技能者が、いつ、どの現場で従事したのかなど就業履歴(実績)が蓄積されます。 雇う側は、技能者の保有資格や社会保険の加入状況をシステム上で確認することができ、技能者の処遇改善が図られる環境整備につなげるシステムとなっています。
この建設キャリアアップシステムですが、外国人建設技能者と受入企業の双方に登録が義務化されるようです。
建設技能者の職業能力基準としては次のような体系となっています。 レベル1 初級技能者 レベル2 中堅技能者 レベル3 職長・熟練技能者 レベル4 登録基幹技能者
特定技能1号には「レベル2」 特定技能2号には「レベル3」 以上の取得を促して、日本人技能者と同等の処遇・昇進が求められます。
同一労働同一賃金は、国籍も関係ありませんね。
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大西 祐子